小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
イスラエル統一王国の分裂(2) |
アヒヤ |
Ahijah|「主の兄弟」|ヘブライ語 |
■10の部族をあなたに与える
紀元前10世紀ころの聖地シロの預言者。北イスラエルの人々の苦しみを心から憂える人物だった。
ユダ族出身のソロモン王は神殿や宮殿建設のために重税や強制労働を課したが、これは基本的に北イスラエルを対象としたもので、ユダ族は何かにつけて優遇された。
こんな状況に北イスラエルの人々は大きな不満を持っていた。
まさにこのようなとき、神の言葉がアヒヤに下った。それは、ソロモン王の下で労役監督をしていたヤロブアムを北イスラエル10部族の王とするというものだった。
アヒヤは、まるで偶然のような顔をしてヤロブアムに会うと、着ていた新しい外套を12切れに引き裂いていった。
「10切れを取るがよい。イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしはソロモンの手から王国を裂いて取り上げ、10の部族をあなたに与える。ただ1部族だけは、わが僕ダビデのゆえに、またわたしが全部族の中から選んだ都エルサレムのゆえにソロモンのものとする』」。
これから間もなくソロモン王は死に、王国は南北に分裂したのである。
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