小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王国の衰退と預言者たちの活躍(7) |
メシャ |
Mesha|「解放する」|ヘブライ語 |
■息子を生け贄に捧げる
紀元前9世紀ころのモアブ国王。自分の息子を神への生け贄としたほど狂信的な人物。
モアブは死海東方にあり、古くからイスラエルの属国で、アハブ王時代のイスラエル王国へは貢ぎ物を納めていた。
アハブ王が死にヨラム王の時代になったとき、モアブ王メシャはイスラエルに反旗を翻した。
ヨラム王はユダ王ヨシャファトらと一緒にモアブ征伐に向かった。
この戦いは最初モアブが勝利するかに見えた。モアブ征伐軍は出発後7日目には水が尽き、戦うどころではなかったからだ。
が、預言者エリヤの言葉に従って谷のあちこちに堀を作ると、雨も降らないのに翌日には谷に水が溢れた。
こうして征伐軍が元気を取り戻すと、モアブはどんどん敗走し、彼らの町は破壊され、耕地や泉は石を投げ込まれて荒らされた。
もはや勝ち目がないと分かったとき、メシャ王は自分の息子を城壁の上で焼き殺し、モアブの神に祈った。
すると、モアブの神の怒りが征伐軍に下り、形勢は一気に逆転し、勝利がモアブ軍にもたらされたのである。
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