小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
『律法の書』事件(3) |
フルダ |
Huldah|「もぐら」「いたち」|ヘブライ語 |
■民族の罪を罰する
紀元前7世紀ころのユダ王国の女預言者。ずばりとものをいう本格的な預言者で、王にも信頼されていた。
エルサレム神殿から「律法の書」が発見されたときも、その内容に驚いたヨシヤ王は、自分では何をどうすべきか分からず、すぐにも祭司ヒルキヤや書記官シャファンらをエルサレムのはずれに住んでいたフルダのもとへ派遣した。
しかし、これに対するフルダの預言は、ヨシヤ王にとっては残酷なものだった。彼女は、ヨシヤ王の死後にユダ王国が滅亡することを預言したのである。
「イスラエルの神、主はこう言われる。『見よ、わたしはユダの王が読んだこの書のすべての言葉のとおりに、ユダとその住民に災いをくだす。彼らがわたしを捨て、他の神々に香をたき、自分たちの手で造ったすべてのものによってわたしを怒らせたために、わたしの怒りは彼らに向かって燃え上がり、消えることはない』」。
ヨシヤ王自身はイスラエルの神を信仰した敬虔な人物だったが、民族全体の罪を神は許そうとはしなかったのである。 |
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