小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
世界帝国アッシリアとユダ王国(2) |
ウリヤ |
Uriah|「神はわが光」|ヘブライ語 |
■心ならずも異教の祭壇を築く
ユダ国王アハズに仕えていた祭司。同時代に活躍し、イスラエル王国の滅亡を預言した偉大な預言者イザヤも、自分の預言能力の証人としてウリヤの名を上げているほどで、いかにウリヤが信頼できる人物だったかがわかる。
しかし、ウリヤも決して完全無欠ではなく、王の命令には逆らえなかった。
アハズ王がアッシリア王ティグラト・ピレセルをダマスコの町に訪れ、異教の祭壇を見て感心したときのこと。アハズ王はその祭壇の見取り図と詳しい作り方の説明書を祭司ウリヤに送った。
ウリヤにしてみれば、異教の祭壇など見たくもなかったろうが、王の命令なのでしかたなかった。
彼は王に命じられたとおり異教の祭壇をエルサレム神殿に作り始め、王が帰ってくるまでに完全なものに仕上げた。
帰国した王は喜んでこの祭壇で捧げ物をささげ、さらにウリヤに対しては朝夕に行う捧げ物の細かな規則を告げた。
そこで、ウリヤはこれ以降はこの祭壇で王に命じられたとおりに捧げ物をささげたのである。ただし、この祭壇にはあくまでもイスラエルの神が祭られていたという。 |
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