小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
エレミヤ書 |
預言者エレミヤの物語(16) |
イシュマエル |
Ishmael|「神は聞かれる」|ヘブライ語 |
■テロリストの反乱
紀元前6世紀、ユダ総督ゲダルヤを暗殺した男。ユダ王族の生き残りで、徹底的な反バビロニア主義の冷血漢だった。
彼がゲダルヤ暗殺を計画していたことはあらかじめヨハナンらによって知らされていたが、ゲダルヤはユダの宮廷に仕えていたときから彼を知っていたので、その情報を信じなかった。
彼はそれをいいことに10人の部下を率いて総督府のゲダルヤを訪ねた。
ゲダルヤは旧友を歓迎し、みなで食事を共にした。
と、その席上、イシュマエルの10人の部下が突然立ち上がり、ゲダルヤを殺したのである。ミツパにいたユダの人々や駐留していたバビロニア人も殺した。
その翌日にはエルサレム巡礼の一団が総督府を通りかかったが、イシュマエルは彼らを町に招くと、70人を虐殺した。
それから彼は生き残っていたユダの人々を捕虜にして逃亡したのである。
彼の一行がギブオンまで来たとき、ゲダルヤに忠誠を誓っていた軍の長たちが追って来たので、彼は捕虜を捨てて家来と共に逃げた。この後、イシュマエルはアンモン人の国に行ったとされている。 |
|
|