小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
イスラエル統一王国の分裂(6) |
シェマヤ |
Shemaiah|「神は聞きたもう」|ヘブライ語 |
■王国分裂は神の意志である
紀元前10世紀ころのユダ王国の預言者。優れた預言者で、ユダのレハブアム王からも重んじられていた。
統一王国が分裂し、労役の監督官アドニラムが北イスラエルの人々に殺されると、レハブアム王はユダ族とベニヤミン族から戦士18万人を召集して力ずくで王権を奪還しようとした。
このとき、神の言葉を王に伝え、戦争を回避したのがシェマヤだった。
彼は王の前に進み出て言った。
「主はこういわれる。『上って行くな。あなたたちの兄弟イスラエルの人々に戦いを挑むな。それぞれ自分の家に帰れ。こうなるように計らったのはわたしだ』」。
こうして、レハブアム王の計画は中止され、統一王国の南北分裂は決定的になった。
シェマヤはこの時代のユダ王国にいた最大の預言者らしく、レハブアム王の治世5年目にエジプトのシシャク王の軍が侵攻してきたときにも、神の言葉が彼に臨んだ。このとき神は、一度はユダ王国を捨てたとまでいったが、シェマヤの預言を聞いた人々が大いに反省したため、王国が滅ぼされることはなかった。
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