小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
国土回復と記述預言者たちの活躍(1) |
ヤロブアム2世 |
JeroboamⅡ|「増えた人々」|ヘブライ語 |
■南北両王国の拡大
イスラエル王国第13代国王(在位、前787~747年)。前王ヨアシュの子。近隣のアラム王国が解体し、アッシリア帝国も衰退した時期にイスラエルの経済的発展を成し遂げた幸運な王だった。
父王ヨアシュの時代から復興は進んでいたが、ヤロブアム2世はその政策をさらに押し進め、領土を奪回し続けた。
これは預言者ヨナがいったとおり、「レボ・ハマトからアラバの海(死海)」までの領土だという。
この時代にはユダ王国も領土を拡張し、南北両王国の領土は、ダビデ時代に達成された広がりにまで復帰した。
領土の回復は貿易ルートの支配にも通じ、イスラエルは交易や通行税の収入によって経済的にも繁栄し、生活水準は高まり、首都サマリアには新しい豪華な宮殿も造られた。
しかし、経済的な豊かさはあくまでも少数の特権階級に限られていたので、国民の間には貧富の格差が拡大した。
一般に記述預言者といわれるアモスとホセアが登場したのはこのような時代で、見せかけの繁栄と社会的矛盾を告発したのだった。
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