小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王国の衰退と預言者たちの活躍(10) |
ナアマン |
Naaman|「愉快」|ヘブライ語 |
■ヨルダン川で7度身を洗いなさい
紀元前9世紀ころのアラム王国の軍司令官。王はベン・ハダド2世だった。とても重い皮膚病にかかっていたが、有能だった。
彼の妻の召使いである少女が、あるとき彼にいった。
「御主人様がサマリアの預言者のところにおいでになれば、その重い皮膚病をいやしてもらえるでしょうに」。
こうしてイスラエル王国の首都サマリアにやってきたナアマンに、預言者エリシャはいった。
「ヨルダン川にいって7度身を洗いなさい。そうすれば、あなたの体は元に戻り、清くなります」。
川ならどこにでもあるので、ナアマンは馬鹿にされたと思い、エリシャのいうことを聞かずに帰ろうとした。
このとき彼の部下たちは、ヨルダン川で身を洗うだけなのだから、そうすればいいといってナアマンを諌めた。
そこで、ナアマンがエリシャの言葉どおりにすると、皮膚病は完全に癒されたのである。
驚いたナアマンがエリシャに謝礼を払おうとすると、エリシャは拒否した。
しかし、エリシャの従者ゲハジが密かに謝礼を受け取り、ゲハジはこの罰を受けて皮膚病になってしまった。
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