小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王国の衰退と預言者たちの活躍(12) |
イエフ |
Jehu|「神の人」|ヘブライ語 |
■電光石火の権力奪取
イスラエル王国第10代国王(在位、前845~818年)。もとは前王ヨラムの軍の指揮官だったが、人を殺すことをなんとも思わなかった。
ヨラム王の時代にはアラム人の国ダマスコとの戦いが絶えなかったが、あるときヨルダン川東岸の山地で傷を受けた王は、前線の指揮をイエフに託してイズレエルの宮殿に戻った。
このとき、預言者エリシャは弟子をイエフのところに派遣し、彼がイスラエルの王となって、元王妃イゼベルの犯した罪に復讐しなければならないと伝えた。
これを知ったヨラムの家臣たちはすぐに寝返って、イエフが王だと宣言した。
こうしてクーデターが始まった。イエフは軍を率いて、イズレエルに向かった。
ヨラムは戦車に乗って城壁の外まで迎えに出ると「道中無事だったか」と迎えた。
イエフは言った。
「あなたの母イゼベルの姦淫とまじないが盛んに行われているのに、何が無事か」。
ヨラムは裏切りに気付いたが遅かった。イエフはヨラム一族を皆殺しにし、さらに異教バアル神の祭司たちを皆殺しにして王権を不動のものにした。
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