小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王国の衰退と預言者たちの活躍(2) |
オバドヤ |
Obadiah|「神のしもべ」|ヘブライ語 |
■奇跡試合のプロデューサー
紀元前9世紀ころのイスラエル王国の王アハブの宮廷長。預言者エリヤに頼まれ、エリヤとバアル神の預言者たちの奇跡を競う試合をセッティングした。
アハブ王の宮廷は宗教的には乱れていたが、オバドヤは別で、心からイスラエルの神を敬っていた。
バアルを礼拝する王妃イゼベルはヤーウェ神の預言者たちを大量に虐殺したことがあったが、このときオバドヤは預言者たちの100人を密かに救い出し、洞窟の中で養ったほどだった。
彼がエリヤと出会ったのは、干ばつのために首都サマリアが飢饉に襲われたときのこと。彼は王に命じられて、近くの土地に馬やらばを飼う牧草があるか探しに出た。そこにエリヤが現れ、王を連れてくるようにと彼に頼んだのである。
このころ、王はエリヤを憎んでいたので、エリヤの依頼を受けただけでも自分は殺されるのではないかとオバドヤは恐れた。
しかし、エリヤが繰り返し説得したので、彼はやっと納得し、王を連れてエリヤのもとを尋ねた。
こうして話し合いが行われ、エリヤとバアルの預言者たちの間で奇跡を起こす試合が行われることになったのである。
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