小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
世界帝国アッシリアとユダ王国(4) |
ヒゼキヤ |
Hezekiah|「神の力」|ヘブライ語 |
■信仰心は篤かったが……
ユダ王国第13代国王(在位、前728~700年)。父王アハズの時代にはユダでは異教の神々が崇拝されたが、ヒゼキヤは宗教改革を断行し、異教の神々を祭る祭壇を破壊するなど、ヘブライの宗教の回復に努めた。
しかし、現実的な政治となると彼は自分の志を実現するほどの能力は持っていなかったようだ。
父アハズ王の時代から、ユダ王国はアッシリアの属国になっていたが、信仰心の強いヒゼキヤはこんな状況に満足できず、エジプトやバビロニアなどとも連携し、アッシリアへの反抗を企てた。
が、この反抗は一時的には成功したものの、すぐにアッシリア王センナケリブに打ち砕かれた。
アッシリア軍はユダ王国に攻めて来ると46の町を占領した。これにはヒゼキヤも驚き、すぐにアッシリア王に伝えた。
「わたしは過ちを犯しました。どうかわたしのところから引き揚げてください。わたしは何を課せられても、御意向に沿う覚悟でいます」。
こうして、ユダ王国はまたアッシリアの属国に逆戻りしてしまったのである。 |
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