小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
ユダ王国VSイスラエル王国(4) |
ハナニ |
Hanani|「情け深い」|ヘブライ語 |
■異教徒の王に頼ってはいけない
アサ国王時代のユダ王国で活動した預言者。神の道に背くことは、たとえそれが有効な手段だったとしても、絶対に許されないと考えた厳格な人物。
ユダ王国のアサ王はイスラエル王国のバシャ王がラマに要塞を建設しようとしたとき、アラム人のベン・ハダド王に協力を求めたことがあった。
これは現実的には相当に優れた方法で、ベン・ハダドはバシャ王の時代以降もしばしばイスラエル王国を困らせる存在になった。
しかし、これは同時に神以外の異教のものに頼る行為でもあったので、預言者ハナニには大いに気に入らなかった。
ハナニはアサ王を訪ねると怒りを込めて言った。
「あなたはアラム王を頼みとし、あなたの神、主を頼みとしなかった。それゆえ、アラムの王の軍隊はあなたの支配を離れる。……この事について、あなたは愚かだった。今後、あなたには戦争が続く」。
こんな言葉にアサ王が怒るのは当然で、王はすぐにもハナニを牢獄に閉じこめた。
が、神の怒りはアサ王に下り、このために王は晩年に足の病に苦しんだのだという。 |
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