小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王国の衰退と預言者たちの活躍(11) |
ハザエル |
Hazael|「神が見える」|ヘブライ語 |
■濡れた布で王の顔を覆う
紀元前9世紀ころのアラム国王。冷酷で、病気のベン・ハダド2世を暗殺して王位に就いた。
イスラエル王国の預言者エリシャはハザエルが司令官だったころから、この男がやがて王になることを知っていた。
エリシャがアラムの都ダマスコを訪れたときのこと。
アラム王ベン・ハダド2世は病気だったので、ハザエルにいった。
「贈り物を持って神の人を迎えに行き、わたしのこの病気が治るかどうか、彼を通して主の御旨を尋ねよ」。
ハザエルがそうすると、エリシャは「王は必ず治るが、すぐに死ぬ」と告げた。
それから彼は泣きながら、間もなくハザエルがアラムの王となってイスラエルに災いをもたらすといった。
ハザエルは王のところに戻ると「必ず治ると彼は言いました」と答えた。
ところが翌日、彼は布を水に浸して、それで王の顔を覆った。こうして王は死に、ハザエルが王となった。
その後、ハザエルのアラム王国はパレスチナ・シリア地域で最強となり、エリシャの預言どおりイスラエルの人々を苦しめるようになった。
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