小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王による異教崇拝(4) |
ベン・ハダド二世 |
Benhadad|「ハダド(神)の息子」|ヘブライ語 |
■君子でなくても豹変する
アラム人の都市ダマスコの王(在位、前850年ころ)。思い上がりが強く、傲慢で、向こう見ずだった。
この時代、ダマスコの力は強大だったが、ベン・ハダド2世はこの力を背景に軍を率いてイスラエル王国の首都サマリアに遠征し、国王アハブにとんでもない要求を突きつけた。
「ベン・ハダドはこう言う。あなたの銀と金はわたしのもの、あなたの美しい妻子たちもわたしのものである」。
これでははなからケンカを売っているようなものだが、アハブは最初はこの要求に従おうとした。
だが、長老たちの忠告でそれを拒否し、戦いが始まった。
戦いは軍備の点からはダマスコ軍が圧倒的に有利のはずだったが、幸運にもイスラエル軍が勝利を収めた。
するとベン・ハダドはころりと態度を変え、アハブ王の前に出て言った。
「あなたの僕であるベン・ハダドは命を助けてほしいと願っております」。
勝利を得たアハブ王はベン・ハダド1世の時代に奪われたガリラヤの町を取り返し、ダマスコで市場を開く権利も手に入れた。
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