小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
クーデター政権(1) |
バシャ |
Baasha |
■クーデターによる王権奪取
南北王国時代のイスラエル王国第3代国王(在位、前906~883年)。
統一イスラエルを分裂に導いた初代イスラエル王ヤロブアムの死後、その息子ナダブが第2代国王となった。
バシャは、当初はこのナダブ王の軍司令官だったらしい。しかし彼は、ナダブ王即位の翌年、ペリシテ人との戦争で軍を指揮していたときにクーデターを起こし、ナダブを殺して王位を奪った。
南のユダ王国ではダビデ・ソロモンの子孫が王位に就くという伝統が守られるのに対して、北王国にはそのような伝統がなく、クーデターによる血生臭い王権の交代が繰り返されることになるが、バシャによるクーデターはその最初の事件だった。
北王国の歴史で数多くの預言者が活躍するのも、こうした背景があるからだった。
王となったバシャは王権を脅かす可能性のあるヤロブアムの一族を完全に粛正し、20年以上もイスラエルを支配したが、それでも王権を絶対化することはできなかった。
第4代国王となったバシャの息子エラも、ナダブがバシャによって滅ぼされたのと同じように、クーデターによって滅びた。
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