小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
『律法の書』事件(2) |
ヒルキヤ |
Hilkiah|「神の分け前」|ヘブライ語 |
■クールな宗教改革者
紀元前7世紀ころのヨシヤ王時代の大祭司。ヨシヤ王の治世18年に、改修中の神殿から1つの「律法の書」が発見され、これがきっかけとなって宗教改革が行われることになったが、この書を発見した人物がヒルキヤだった。
彼は王に忠実に仕える真面目人間で、ヨシヤ王ほどの感受性は持っていなかった。
発見された「律法の書」の内容が実際の宗教行為と大きく異なっていることを知ったヨシヤ王は「衣を裂い」て激しく悔悟したが、ヒルキヤは特に驚いた様子もなく、終始冷静だった。
この「律法の書」に対して神がどのような判断を下すか女預言者フルダに尋ねたところ、フルダはやがてエルサレムを大いなる悲劇が襲うことを預言したが、このときもヒルキヤは取り乱すことなく、その内容を正確に王に伝えた。
このようなヒルキヤの態度は多少冷淡な感じもするが、けっして不真面目ではなく、王の命令は確実に実行する人物だった。
ヨシヤ王の宗教改革では異教の神々の祭壇や祭具類などが破壊されたが、これは王の命令を受けたヒルキヤたち祭司によって行われた。 |
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